国境と焼物
現在の韓国は918年~1392年までを「高麗時代」、1392年~1910年を「李氏王朝時代」と呼んでいます。
最後の10年程を「大韓帝国」と言ったりもしますが、1910年は、謂わゆる「日韓併合」の年で韓国の立場からすると「日本が韓国を侵略した年」と言う事になります。
今日では、他国の王朝を日本が終わらせたなどとは想像もつきませんが、世界の潮流がそう言う時代だったんのでしょうか。
高麗時代の国教は仏教でした。道教も盛んだった様です。
高麗青磁は品格あり、どこまでも深いブルーの焼物は貴族的な雰囲気があります。
高麗時代末期から李朝初期にかけての一時期、「粉青沙器」と呼ばれる焼物が焼かれ、「粉引」「刷毛目」「三島」などが日本の茶人に好まれました。
その後、李氏朝鮮時代になると国教が儒教の一派、朱子学になり寺院の取り壊しなど激しい宗教弾圧が行われた様です。
そして、15世紀前半まで焼かれた焼物は殆どが白磁になります。
儒教の国にとって「白」は高潔を表しており白磁の尊さには理由があるのです。
李朝の白磁は薄っすらと青味がかり柔らかな温もりを感じ、とても良い気分にしてくれます。
日本人にも大変人気があり、大きな提灯型の壺になると数百万から数千万するものまであります。
李朝の白磁にはそれだけの金額を出させる不思議な魅力があると言うことですね。
私のお気に入りの白磁壺の写真を撮りました。
形もふっくら白磁も柔らかく、品の良さを感じ、いつも私の側に居てくれる可愛い壺です。
とても大切にしていますが、もしもお嫁に行くようなことがあれば、唇を噛みしめ「胸を張って行きなさい」と送り出します。
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