縄文 1万年の美の鼓動 特別展 東京国立博物館

7月3日より東京国立博物館で縄文の国宝が6点集められ特別展が開かれる事になりました。

兼ねてからご案内の通り私の1番好きな分野は土器や埴輪で縄文期～古墳期です。

今までも多くのお客様に求めて頂き、大変喜んで頂いています。

一万年と言いますと当たり前ですが1000年が10回です。

そんな遠い遠い大昔に人間が居たのです。

世界の人口はたった100万～1000万人だったと言われています。

氷河期が終わり温暖化が進み大型の動物が絶滅し、食生活が変わり小動物や木の実、魚介類を採集し食べるようになったのです。

そこで、保存や煮炊きをする道具として生まれたのが土器なのです。

人類は旧石器時代から縄文時代へと変貌を遂げたのです。

縄文土器とは低温で焼かれ、縄を転がして模様をつけたので縄文土器と呼ばれます。

私が感動させられる事は、10000年前の人間にもちゃんと感性があり、創造性があり、自己顕示欲がありそこに芸術があったという事です。

道具をただの道具では無く、例えば火焔土器の様な激しさや優美さを表現する事が出来る、これこそが人間のみに与えられた神からの送り物だと思います。

10000年前は今より何倍も何倍も生きるのが大変だったと思います。

現代の様な立派な家など無く、洞窟や岩穴に住み、みんなで寄添い火を焚いて寒さに耐えていたのです。

そんな過酷な状況でも人間は夢や希望を失わず、一万年後の我々が見ても魂が震える様な物を造ったのです。

何て人間は凄い生き物なのでしょうか。

当店は私の好みで縄文期の出土品を常時数点展示しています。

博物館はガラスケースの中ですが、当店は触って頂くことも可能です。

美術館にあるものは、希少性や状態の良さ本当に素晴らしい逸品ばかりです。

ぜひ間近で観賞を楽しんでもらいたいです。

10000年前の人間が作った物とはどう言う物なのか当店で一度ご覧になって触ってみて予習をして、7月には東博に行って国宝を楽しんでもらえたらと思います。

一人でも多くの方に古代の魅力を伝えていきたいと思っています。