人間として
古代ギリシャでは労働は奴隷が行なうものであり、生活の糧を得るためだけの行為とされていました。
中世でも労働は手段に過ぎませんでした。
しかし、宗教革命の時代にマルティン・ルターが「神の召命(天職)」神によって授けられた使命だと説いた事で労働とは神の栄光を示す行為となり労働の地位は飛躍的に高まりました。
私たちも「仕事が生きがい」であったり、労働に経済的価値以上の意味を見いだして生活しています。
アメリカの政治哲学者のハンナ・アレントはこうした歴史認識に基づき、人間が生存していくために必要不可避な行為を「労働」
何らかの目的に即して手段となる行為を「仕事」と呼び
さらに生活の必要や目的=手段関係に囚われず、自発的に他社と関わる行為を「活動」と呼んで区別しました。
そしてアレントが最も高く評価し【人間の条件】であるとさえしたのが「活動」であります。
というのも、他者と交わり、利他的に振る舞えるのは人間だけだからです。
このように人間の生活のあり方を区別したアレントの眼から見ると、目先の経済問題、利益だけにガムシャラとなり、「生活の為」だけに人生の殆どの時間を使う生き方は【人間である事を放棄するのにも等しい。】と語っています。
勿論人それぞれの事情、考え方の違いはありますが
現代の日本人の私たちの心にドキッと突き刺さるようなアレントの言葉。
私も深く考えさせられました。アレントの言葉を毎日の生活に生かしていきたいです。
私達のまわりで起きている沢山の物事に興味を持ち、色々な「活動」に参加して「生きる」という事を謳歌して沢山の思い出や経験値を増やしていきたいです。
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