清朝18世紀花蝶鳳凰文七宝焼瓶
2023年、本年もよろしくお願いします。
今回は新年らしく、華やかなお品です。
瓶の下部に使用されたほのかな黄色が上部の黒色、その他の絵付に使われている鮮やかな色をとても引き立てています。
色彩のコントラストが見事です。
本品は清朝美術の特徴である、繊細さ、淡さ、品の良さを良く兼ね備えています。
上部に描かれた躍動感ある鳳凰は「皇后」の象徴です。
「皇帝」は5爪の龍で、当時の日本、朝鮮をはじめアジア諸国は5爪の龍を使用する事を許されませんでした。
天龍寺の天井画等、日本で描かれた龍は全て3爪です。
清朝後期まで中国はアジアの覇権国家であり、経済力、軍事力を得た現在、返り咲きを狙っている様に見えますね。
昨今、「台湾有事」と言う言葉を耳にする機会が増え、台湾の若者達の徴兵期間も延長され、徐々に現実味を帯びて来ましたが、「骨董」と言う視点で見てみますと、有名な「故宮博物院」は中国と台湾の2箇所にあるのです。
中国の方はどちらかと言えば元時代以前の土物、唐三彩の様な発掘された土中物が多いです。
一方、台湾の方は明代の豆彩等、磁器の名品が目白押しです。
「どちらが良い物があるかは一概には言えませんが、現在の中国美術の人気の中心は何と言っても清朝磁器に成りますので、金銭的な価値は圧倒的に台湾の故宮の方があると思います。
台湾の故宮博物院にあるものは、蒋介石が毛沢東の共産党軍に敗北し、台湾に逃走する時に持逃げしたものです。
もし習近平氏が中国陶磁器の狂信的な愛好家ならば、いつか必ず台湾を我が物とするのではないでしょうか。
素晴らしい焼物は、いつの時代も強大な権力、強い為政者の元で生まれるものなのです。
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