青練り 棗(なつめ)型 氷コップ 10客入荷しました
厳しい寒さが毎日続きますね。体調管理も大変ですが、 どうぞ皆様くれぐれもご自愛ください。
青練り 棗(なつめ)型 氷コップが10客セットで入荷致しました。
気分は暖かく真夏のかき氷、氷コップのお話しをしたいと思います。
先日御贔屓頂いております建築解体会社様からの紹介で、大正時代建築の蔵を解体するとのことで、100年分の埃の中を真っ黒になりながら希少な氷コップを見つけ買取りさせて頂きました。
子供から大人まで夏になるとよく食べられるかき氷は、古くは平安時代の『枕草子』に、「けづりひ(削り氷)」という名で登場します。
今は当たり前となりましたが当時は貴族の高級なデザートだったのです。
明治から~大正になると全国各地に氷を売る「氷屋」が増えました。
そして店先ではかき氷が登場し、かき氷は庶民的な食べ物となりました。
氷コップは沢山普及し、乳白色のガラス生地を、水玉文様にしたかわいいデザインの氷コップ等が色々と登場していきました。
イギリスで言えば有名なオパールセントガラスによるあぶり出し技法ですね。
乳白色のガラスを文様が彫られた金型に仕込んでもういちど加熱すると、型に接していない部分が透明になるという特性を活かして作られたものです。
乳白色付きのデザインの氷コップは現在も収集家は多く、主に明治時代から~戦前に作られた物が人気となり、勿論当時は実用する為に作られた物ですので製作者のサインなどはあるわけも無く、私達コレクターからしますと「名も無き名品」としてその美しさ、かわいらしさから高い評価を得ています。
ぜひ来店して直接手に取ってご覧になってください。
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