フジテレビ【世界の何だコレ!?ミステリー3時間SP】2022.9.7 に出演しました。

今回、フジテレビの【世界の何だコレ!?ミステリー3時間SP】のスタッフさんから鑑定依頼を頂きました。

スコットランド生まれの伝説の海賊、ウィリアム・キッド(1645~1701) 通称キャプテン・キッドはアニメ、ワンピースの海賊のモデルと言われています。

彼が隠した財宝の伝説が鹿児島県の宝島に伝わっており、その金額は現在の価値で1億ドル以上にもなると言われています。

今回、宝島においてデンジャラスのノッチさんや専門家が発掘調査を行い、磁器の陶片と錆びたコインの様な金属を発見し、詳細を確認したいと言う事で連絡を頂きました。

宝島は沖縄県近海に位置し海は青く透き通り、素晴らしいロケーションなのですが、発掘調査を行った場所はジャングルの様な所で大変な場所であったなど、当時の状況をお聞きしてスタッフの皆さんが普通では考えられない様な苦労をして1つの番組を制作していると言う事がよく分かりました。

鑑定させて頂いた陶片は鮮やかな藍の釉薬が美しく、大正から戦前くらいの瑠璃釉の徳利の物でした。当時の裕福な家庭においては日々使われていた食器ですが、100年の時をこえて発掘されると、過ぎ去った長い月日にロマンを感じますね。

もう1点、コインの様な形状の遺物は数百年の錆びがこびり着き原型が解らず、容易には判断できない状態の物でした。

この様な状態での鑑定のポイントは【形状】と【錆びの状態】になります。

錆びの状態を見ればある程度の時代判定が可能です。本体には緑青(青い錆びのような物)が付着しておらず、中国の古銭ではないと判断致しました。

形状では中央の穴がポイントです。日本の江戸期の寛永通宝などは四角穴であり、これで外国の古銭である可能性が高くなります。

そしてその物から感じる雰囲気、オーラから【18世紀~19世紀前後の東南アジアの古銭の可能性あり】と致しました。

日本最南端地区の鹿児島県、宝島で外国の古銭が発掘されるとは、とても興味をそそられます。

今から300年前、キャプテンキッドが遥か遠く、西洋の地からたどり着き、東南アジアで強奪した金品を近場の宝島に大量に隠したのではないか?と想像は膨らみますね。

今回この様な楽しい企画に参加させてくださいましたフジテレビ様、そして制作会社のオクタゴンのディレクターさんには色々と優しく気遣いをして頂き、心からお礼を申し上げます。

放送後には沢山のお客様や知人から、「放送を見たよ!」と連絡があり、テレビの影響力の大きさに改めて驚かされました。

古美術商としてテレビに出る何て事は数年前までは自分には全く無縁の話だと思っていました。初出演の時は本当に緊張しましたが、何ごとも経験であり、現在は非日常的雰囲気を心から楽しませていただいております。

皆様同様、私も長いコロナ渦の生活で心から晴れ晴れとした気分になれる事が難しい状況です。

ただ、どの様な状況下でも「古美術商、アンティークディーラー」としての「自覚と責任感」を失わない様に努めてきました。

今回頂いたTV出演の話は今の私にとって、1つの励みになりました。

制作会社オクタゴンの皆様、TV局の皆様、楽しくて刺激的なひと時を有難う御座いました。

あらためて御礼を申し上げます。

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