名品は無口



美術品を観るときの1つの基準として「作品が媚を売ってくるかどうか」を観ます。



「媚を売る」と言うと、何か安っぽさを感じますが一般的な意味合いとは少し異なります。



感覚的には「常に自分の得体をアピールしている。」「勝手に話しかけて来る。」と言った感じでしょうか。



売れやすい物は一見して、個性的、派手、見栄えが良い、物が多いです。



そして品物が「私は魅力的ですよ。」と話しかけて来ます。



その言葉に惹かれて求められるお方も沢山おります。



しかし、本当に良いものは目立たず、無口で話しかけて来ないので、中々見つけるのは困難です。



数百、数千の物が所狭しと並んでいるモノの中から「媚を売っているもの」は直ぐに目に入るのですが、本当に良いものは目立たないし、数多くのモノの中から見つけるのが難しいのです。



良い物は「一見平凡に見え、強く感じる物が無いので迷う。」良い物は「直ぐに自分が何者であるかを語り出さない。」



そして一度観え始めると、その魅力に打ちのめされます。優れた技術力、鋭い感性、高い精神性に裏打ちされた素晴らしいモノとの出逢いです。



古美術商、アンティークディーラーの眼とは、そう言う良いモノを一瞬で見抜く眼です。



長い年月、毎日毎日美しいモノを求め続け、数千万、数億の資金を使って数えきれないほどの品物に挑み、自らのモノにして、商品として扱っているのです。



従ってお客様は既に店主の眼でふるいにかけたモノの中から選ぶ事が出来ます。



これは、お客様にはとても大きなメリットです。



店頭に並んでいる商品のその後ろには10倍、100倍、店主が弾いた品物があり、既にある程度のレベルにある物が其処には並んでいます。



2種類のブロンズ像の写真を載せて見ました。





2点共とても良い物ですが、一体の方は小さく、汚れもあり飾って置いても特に目立ちません。



しかしとても古い時代のイギリスのブロンズで中々無いレベルの素晴らしい物です。



2対の方もイギリスのアンティークで中々の物です。



質に関しては、一体の物の方が良いですが、大きな物は作の甘いものが多い中でしっかり作られていると思います。



よく画像を比べて色々と感じて楽しんで下さい。



多くの品物の中から優れたモノを取り上げ、個々にその魅力を感じ味わえることが、アンティーク古美術品の醍醐味です。



今日はアンティークのちょっとした見方をお話ししましたが、古美術品を観ると言う事は本当に奥が深く、刺激的な毎日です。



少しお時間のある時にでも御来店して頂き、私が選んだ品物を見て頂き何かを感じてもらえたら!と思います。お待ちしております。





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