【愛着とは・・・?】イギリスヴィンテージ スタンドライト
このライトはかなり前に購入し、マイデスクに長年置いているのですが、未だに飽きる事がありません。
アンティーク好きの方はデスクライトには古いバンカーズのタイプを使用する方が多いです。
バンカーズタイプは全体のバランスが良く、フォルムが綺麗で「いかにも仕事が出来そう。」な雰囲気がプンプンしてきます。
このライトに出会った時、強い違和感を感じました。全体的なバランスが少し変で、いかにも「頭デッカチ」なのです。
スタンドの部分はシャープで厳しい印象なのに対し、笠の部分はラインが緩く長閑で朴訥(ぼくとつ)とした印象なのです。
この2つの異なる印象の物が上手く融合して、不思議な雰囲気のスタンドライトに仕上がっています。
そして、自分がどちらかにより強い注意力を持つことにより、違った印象を持ちます。
この2つの印象を共存させ、その流動的な調和が飽きの来ない原因の1つだと思います。
このスタンドとは10年以上の付き合いですが、未だにジッと見つめると「微々たる高揚、ドキドキ感を覚えます。」
私にとっては「そんな、魅力的なスタンドライトです。」
例えば、完全なバランスの西洋の焼き物などは確かに美しいのですが、どちらかと言うと「美しい物、完全なる物」に対する「憧れ」の気持ちが強いのではないでしょうか。
経験値で言うと、女性は「マイセン、セーブル」等、ひたすら綺麗で美しい物がお好きです。
それに対し男性は、傷だらけ、金継ぎだらけの唐津や李朝を好む方が多いです。
男性のお客様に「女性は元々強いので綺麗な物を見るとスッキリし、男性は「傷だらけの自分の心」を、傷だらけの「焼物」に投影して自分を慰めている弱い生き物なのです。」と冗談話をする事があります(笑)
「愛着」とは「愛が着く事」です。
ただ眺めているだけでは無く、「自分の思い、感性」をどんどん「自分の大好きなアンティーク」にぶつけて、どんどん愛を着けて下さいね。
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