サントリー美術館所蔵品【デルフト魚紋角皿 】ペア皿   当店展示中です。 


光陰矢の如しと言いますが、今年も後数日を残すのみとなりました。



まだまだ続くコロナ禍の中で、皆さんはどのような1年を過ごされましたでしょうか。


私にとっての今年1年は沢山のお客様から御依頼を頂き、多くの品物と出逢い、とても充実した1年となりました。


ご紹介を頂く度に「ANTIQUE SAKURA」をご用命頂けた事が嬉しく、喜びを感じて来ました。


若い時は考えが未熟な事もあり「縁」と言うものを利益や自身のスキルアップを基準にして考えてしまう事もありましたが、「美」や「魅力」と言う、不確かなものの売買を仕事として伝えていく中で色々な経験を積ませて頂き、歳を重ねるごとに、1つ1つの【縁】を大切にしたい。という想いが強くなりました。


私は常に、お客様と美術品によって育てられていると感じています。


先日、東京都在住の古美術収集家の方からの買取依頼を受けました。


沢山の書画絵画や陶磁器アンティークのデルフト焼などを売却しようとショップを探していたらしいのですが、特にデルフトに関してなかなか評価をして貰える所が無く困っているとのお電話をお嬢様から頂きました。


当店のブログを読んで、デルフトの見識、美術品に対する愛情を感じて頂けたと仰ってくださりました。


後日訪問し、沢山のお品物を拝見させて頂いたのですが、その中に見覚えのある珍しい【デルフト魚紋角皿】があり大変驚きました。


そして、説明を聞いて納得致しました。それが元々は2枚組であり、もう1枚は現在サントリー美術館の収蔵品であり、「コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」と言う展覧会に展示されているのです。


5年前に鑑賞した際に、ブログを書いておりましたので詳しくはこちらをご覧ください。


https://ameblo.jp/antiquesakura2013/entry-12255796642.html


よく「美術館に入っている物と同手」と言う紹介がありますが、このお皿は「同手」では無く2枚組その物なのです。


角を落とされた長方形の皿にまん丸の眼をした魚が描かれています。


とても可愛くコミカルですが、安っぽい感じが全くしないのがデルフトなのです。


約300年の時代感があり立派な古格を持っています。


この感じが他国の焼物には無い、デルフトの魅力と言えるでしょう。


そのお客様は大変デルフト焼がお好きで、とても品の良い方でした。


そして、次代への品物を引き継ぎたいとの強い想いを受け、お客様のご納得いくお値段で分けて頂きました。


有難い事にサントリー美術館のカタログも付けてくださりましたので、画像を載せておきます。



中国物の大名品と言うわけにはいきませんが、サントリー美術館のガラスの向こう側に飾られているペア品を手に取って実際にご覧いただけますので、ご興味のある方は是非ご来店下さい。


他にも数点、魅力的なデルフトが展示されています。


 

なお店舗の年末年始の休業期間は12月30日~1月4日となっております。新年は5日の11時より営業させていただきます。出張買取りは年中無休で対応致しますので、お気軽にお問い合わせください。


最後になりますが「 今年一年皆様のおかげでとても楽しく過ごすことが出来、心から感謝致します。有難うございました。


皆様良いお年をお過ごしください。



古美術アンティーク鑑定買取り致します 
ホームページご覧ください  
https://www.antiquesakura.jp/
一点の美術品から~遺品買取まで  
ANTIQUE SAKURA(アンティークさくら)  
群馬県高崎市飯塚町249-1  
027-388-8369